読書メモ

 4月から直属の後輩ができるということで,買ってみた.

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

 
モチベーションの維持

部下のモチベーションを直接引き上げようとするより,モチベーションを下げてしまう要因を除去することに努力したほうがよい.そうすれば,意欲は勝手に湧いてくる.(p73)

比較的頻度の高いルーチンワークの教え方
  1. まず「これ,分かるかな?」と尋ねる.
  2. 自分が見本をやってみせる.
  3. 本人に実際に一回転だけやってもらう.途中で口を出さない.
  4. 作業を終えたと言ったら,「本当に忘れてるの,ない?」と注意を促す.
  5. できているのを確認したら,「作業が終わったら声をかけて」と言い残してその場を離れ,残りのすべての作業をやってもらう.
  6. 「終了しました」と報告してきたら,出来をチェック.事前に伝え損ねていたことがあれば謝罪し,もう一度やり直してもらう.
  7. 問題ない状態になったのを確認できたら,教える作業はいったん終了.以後,その作業が発生するたびに,何度も作業を繰り返してもらう.
  8. 慣れたころに手順をきちんと憶えているか,成果物に問題がないか再チェックする.
  9. 手順もすべて頭に入り,成果物も問題がない状態が繰り返されたら,その作業はもう任せていい状態に入る.(p87~88)
どのような作業を任せるべきか

新人の部下には,毎日のように頻度が高く,業務量は多いけれど比較的単純な作業を最初は割り振ったほうがよい.そのほうが早く仕事を憶えられるし,慣れれば処理速度も上げやすい.(p89)

仮説的思考の身につけ方

「相手の答えに対し,新しい情報を加味して,新たに質問する」ことを繰り返すだけ.相手は新しい情報とも矛盾しないで済む新たな仮説を唱える必要に迫られる.(p127)

意見を促す場合

まず「こういうことで困っているんだよ」などと上司である自分の意見や情報を乗せてから質問すると,相手も何について答えればいいか分かりやすくなる.(p187)

「えこひいきvs八方美人」問題,解決の糸口

どれだけ忙しくても,たとえ短い時間であっても,相手を正面から見据え,相手のことをできるだけ理解しようとする姿勢を見せると,相手は「自分を見ようとしてくれている,理解しようとしてくれている」と感じる.(p238)