読書メモ

 

選択しないという選択: ビッグデータで変わる「自由」のかたち

選択しないという選択: ビッグデータで変わる「自由」のかたち

 
 「デフォルト・ルール」と「惰性の力」

基本的な方針は「何もしなかったらどうなるか」を考えること.

官民の組織にとって主な疑問は,人が何もしない場合にどうなるかである.というのは,人は何もしないことが多いからだ.(p219)

だけど,何もしないことによるデメリットがあまりに大きいと,人はデフォルト・ルールを変更する.

たとえデフォルト・ルールが快適とはいいきれなくても固着することを示唆しているからである.ところが人は本当に寒いと感じ始めるとデフォルトルールを拒絶する.ここにはデフォルトルールの役割および多くの設定における惰性の力についての重要な教訓がある.(p45)

能動的選択がもたらす効果 

能動的選択は,人の選考を中立的な方法で引き出すことを目的にしているが,能動的選択を要求するという判断そのものが「シグナル」を含む可能性があり,そのシグナルが選択者に影響を及ぼすかもしれない.(p98)

 

成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?

成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?

 

本当においしいものを提供する.それが一番大事なことだと思っています.これは私自身もそうなんですが,おいしいものを食べちゃうと,もう戻れないんですよ(笑).(p44)

これは食に限らず,衣食にも当てはまりそう.こういう根源的なところを捕まえられれば強いのかも.