最近の反省
こうして反省を書こうとするくらい,最近はミスが多い.性格に言うと,ミスが発覚したのが最近で,その前にすでにやらかしていた,ということになるのだが.
一言でいうと「説明能力のなさ」.私のケースは以下のような感じだ.
- いままでは周りは同業者・よく知った世界の人に囲まれていたため,自分が「1」言えば,他人が「10」わかってくれた.それに甘えて説得させる論法や下調べがだんだん薄くなってきた.
- その方法を会社に持ち込むと(当然だが)専門外の人にはイマイチ意図が伝わらない.
- そして,こちらの説明不足なのにそれは棚上げして,心の中で相手をけなしてしまう.こんなことぐらい理解しろよと.
とここまで書いてみて思ったのだが,私は「他人への説明」というものをほぼほぼ行わずここまで来てしまった.一貫して「自分の理解できていない事柄」に関心があり,「自分に理解できたことを説明する」というところにはほとんど関心がなかった.聞かれても適当に煙に巻いてきた(そして誰も聞きに来なくなった).
いまの悩みはそのツケなのだと思う.そして,これは小さいときから「他人への説明」を避け続けてきた私にとって,かなり難しい課題であることは間違いないだろう.
さて,どうしようか.
- 自分が感覚的に理解しているのであればそれを言語化しようとしよう
- わかってないのならまず自分が理解しよう
2が原因であることがほとんどであることに気付いた.理解にはいろんなレベルがあるが,少なくとも自分が納得できる形で理解できてなければ何も始まらないだろう(それでも話して,相手から教えてもらうというのは可能性としてはあるが,それでは私がいかままで行ってきたコミュニケーションの仕方のままだ).
そして,とにかく話すことだ.誤解を恐れず,話すこと.一発で仕留めなくてもいい.何発も繰り出せばいい.そのためには自分も準備がいる.その準備をするときに,自分の理解も進むはずだ.
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これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。
まだ芸がヘッポコなうちからベテランに交ざって、バカにされたり笑い者になっても苦にすることなく、平常心で頑張っていれば才能や素質などいらない。芸の道を踏み外すことも無く、我流にもならず、時を経て、上手いのか知らないが要領だけよく、訓練をナメている者を超えて達人になるだろう。人間性も向上し、努力が報われ、無双のマイスターの称号が与えられるに至るわけだ。
人間国宝も、最初は下手クソだとなじられ、ボロクソなまでに屈辱を味わった。しかし、その人が芸の教えを正しく学び、尊重し、自分勝手にならなかったからこそ、重要無形文化財として称えられ、万人の師匠となった。どんな世界も同じである。
徒然草第百五十段の現代語訳である.
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[movie]紙の月
ライムスター宇多丸がみた,吉田大八監督作品に通底するテーマは,次のとおり.
客観的にはどれだけ非合理に見えても,人というのはある種の夢を見ながらじゃないと生きていけない.それがなければ,この世はあまりにも救いがなさすぎるじゃないか
以下,メモ
- 腕時計ひとつで,夫婦のお金に対する価値観を浮き彫りにした.
- ホーム越しの目線のやりとりだけで,不倫に至る過程を描いた.
- 「ドゥン…ドゥン…」という音楽が,緊張感を加速させる.
- 全編通した緊張感と,そして,それがあるから際立つ,横領するときの爽快感.
[art]ミシェルゴンドリーの世界@東京都現代美術館
ミシェルゴンドリー,全く知らなかったのが恥ずかしいレベルの人だった.PVを使ったコーナーがあって,「おもしろいPVいっぱいあるな」と思ったら,全部この人の作品だった.
Daft Punk - Around The World - YouTube
とくにこの二つが好き.単純に曲がすごくいい.
出張終わり
出張が終わった.以下反省.
よかったとこ
- アポなしの先生から情報を聞き出すのは精神的に慣れてきた.
どっちとも取れないとこ
- 企画・採用につながらなさそうな話はあまり深堀しなかった.
→もう少し聞いてディティールのイメージを付けたほうがいい場合もあった.企画になりそうなやつとか.知らないのなら,知らないとはっきり言おう.
ダメだったとこ
- 以前からの企画話を進展させることができなかった.
- 企画の話が出たとき「とりあえず目次案をお願いします」みたいな感じになっていて,単調になってしまっていた.
1,2について
今回社長に言われたのは「目次案をもらう前の合意形成をしっかりやる」ということ.ただ目次案を一方的にもらうだけだと,そのあとに「類書は?」「読者は?」とまた一からのヒアリングすることになってしまう.
出張時にはそのあたりを詰めておくことで,同じように先生から後日目次案をもらうにしても,こちらの意図とはそれほどずれのないものが仕上がってくるはず.
それをやるために必要なことは「準備」.確かに,今回ここの手を抜いた感は否めない.「調べても先生に書く気がなく,無駄足に終わる」という可能性はもちろんある.しかし,だからと言ってまったく調べなくてもいいというわけではない.その辺の先生のやる気を見極めをしておくのも出張の目的である.よく観察すること.
今回のようなやり方でも,最終的に企画は出るかもしれないが,準備をきちんと行っていたものと比べると,半年は遅れてしまうだろう.
改善点
- 講義資料などを見せてもらう
- 類書との比較
- ①,②をしつこく聞く・催促する
もちろん,いついかなるときもこのやり方をする必要はない.相手の立場に立って,判断することが大切.
こうして書くと,春や昨年の秋のほうができていた気がする.気の緩みか.今までの企画がトリッキーな進め方であったことを自覚し,スムーズな企画立案→入稿までのイメージをつくる.回覧の企画書と出張報告書を無駄にしない.出張報告書は,気になったものがあれば,過去のものも遡ってみて,どのような経緯で進めていたのか調べてみる.
出張前の心得
いやはや,早いもので前回の更新から三ヶ月である.
特段忙しかったわけではなく,なんのことはない,いつもの怠惰だ.
さて,出張である.
今回も何とか企画を取ってきたい.できれば,5本くらい.
アポを取っている人ほとんどに企画の話が出ているわけだけど,上手くいくかは全然わからん.今のところ,確証をもって出張後の会議にかけられそうなのは,2つしかない.
今回は「質」を重視したいと思う.もちろん,たくさんまわったうえで,判断に迷ったときは,クオリティを上げるほうを優先させてみたい.バテバテの状態で二人の先生に会うよりも,フレッシュな状態で一人の先生と濃い話をするとか,そういう感じ.
加えて,書店営業.
毎回手探り感満載でお届けしているが,割とかっちり台本つくってから行こうかと.
4軒も書店を回らねばならんのだが,書店営業のやり方というものをまともにレクチャーしてもらっていない.一回営業の人について行ったが,シチュエーションが違いすぎて全く参考にならなかった.
まあ,ほとんど期待されていないのだろうから,勝手にやろうと思う.ていうか,それしかできない.
藁にもすがる思いで読んでいる.
「さよなら私」「きょうは会社休みます。」と銭湯と最終日のお寿司を目標に頑張るしかない.ん…?けっこう楽しみある?
帰ってきた後も,原稿が4つ返ってくるので,これまた心配だ.しかも,そのうち一つはその週に校了だ.ヤバい,ヤバすぎる.
11・20を越せば,精神的にだいぶ楽になるはずなんだがな…
12月一週目はまたまた出張,12/13はさる会とハイペースでイベントが続き,パンクしそうなのは目に見えているが,スキルアップのためや…やるしかない.